【留学 TESOL】英語を第2言語として使う現地の生徒が通う学校での学び。パート2(最終報告)

ども、Kaiです。インタビューなど自分1人で完結できない課題がやってきました。いよいよ佳境。そんな中、今週でボランティアを終えました。本当に貴重な経験だったのでここにまとめます。

ボランティアをしていてよかったと思えたことが2つ。

・いろいろな先生の授業を見ることができた
・さまざまな技術や技法を学べた

なるべく多くの先生の授業を参観できるよう代表の先生が毎週スケジュールを調整してくれたおかげで、先生ごとの授業のスタイルや工夫を観察することができました。びっくりしたのがみなさん本当にフレンドリーで、突然の授業参観も快く受け入れてくれたこと。

これは日本の公立学校にはなかなか見られない光景。学生時代に授業の一環として週1で公立中学校へジョブシャドウしましたが、きっと大学と学校のやりとりが幾重にも執り行われたはずです。

一介の大学生の志願を受け入れてくれるのもオーストラリアだからこそできる芸当なのかも。元気ハツラツ型、頼れるお姉さん型、包み込む型など自身のキャラクターを生かした授業がその魅力を存分に発散していました(授業の学びは前回の記事でまとめました。)

教室環境やテクノロジーも見る事ができました。

ハード面で言えば、教室にはインタラクティブボードとホワイトボード、そしてスタンド型のホワイトボードが1台。先生はパソコンと書画カメラを駆使していました。壁にはびっしり掲示物。中には先生のメモが直接壁に書いてあり、それを授業で活用することも(日本の学校だと非難ゴーゴーかも笑。)

ソフト面で言えば、自学用にLearning Villageと呼ばれる学習プログラムが採用されていました。ゲーム感覚で攻略していく面白さだけでなく、枝分かれした世界観が見事に学習分野をまとめています。

授業でも例えば数学ではMaths Onlineと呼ばれる学習ソフトを使い、自分のペースで勉強していました。先生はホワイトボードで個別に解説するチューターに近い役割。しかもマイクロソフトのImmersive Readerを活用し問題を音声で聞くこともできるんです。おもしろいですね〜。

WIEC (Warrawong Intensive English Centre) 全体のような気がする傾向と、WIECならではの特徴があったので簡潔にまとめます。

これは大きく次の3つ。

①前提の理解に徹している
②同じ教材を多様な切り口で使わせる
③CLIL (Content and Language Integrated Learning) × FoFs (Focus on Forms)

①はバックグラウンドが多様な生徒だからこそ、同じ活動をするために必須なのでしょう。②は能率的な授業に共通で見られた工夫です。③は英語で英語以外の授業(Scienceなど)を学ぶことや、英文法が活動の補助的ポジションにあることが全体から見て取れました。

これらは多かれ少なかれ参観したすべての授業に見られたので、おそらく学校全体の方針ではないかと考えています。

生徒はSpeakingやListeningができて、ReadingやWritingが苦手。コレほんと衝撃でした。その逆(読み書きばっかで話せない聞き取れない)が日本をはじめ第2言語学習者のデフォだと思っていたからです。というか多くの方がそう思っているのではないでしょうか。

実は移民の背景ゆえ生活で使用する分、話したり聞くことは長けているが、読めない書けないままなんだそうです。その結果、特徴的な課題として「問題が読めない」事態が起こっている。それをなんと上記のテクノロジーの活用 (Immersive Reader) で解決していたのです。衝撃パート2!笑

WIECゆえに「問題文を読めない=その問題が解けない」ではないという視点がより深刻になるので、学校としてデジタルリソースで対策しているんです。おもしろいですね〜。

団体組織の一員でありながら、全体を俯瞰できる立場にいられること

これがボランティアの大きな価値の1つではないでしょうか。教育実習さながら生徒には先生の立ち位置でありながら、先生方には学ぶ学生の立ち位置である。Term途中からの参加だったこともあり、結果的に1ヶ月のボランティアとなりました(11週間で1Term)。しかし、その中で学べる限りを学べた気がします。

UOWに縁のある先生も多かったので、UOWの学生で良かったと思いました。また、ボランティアを募集している中で依頼した訳ではなく、自らの関心で志願したのが功を奏したのかもしれません。意欲をポジティブに受け止めてくれる先生が多かった気がします。

最初は働けたら良かったと思っていた。これは事実です。しかし、ボランティアだからこそオーストラリアの現場をマクロ的に観察できたのは貴重な経験だったのではないかと振り返っています。働いていたら…という比較はできませんが、Teacher Aidで働く友人を見る限り現場視察はボランティアならではの特権だと感じました。

嬉しかったのはUOW卒業後に僕に残って授業を教えてほしいと言ってもらえたことです。

第1言語が英語ではないという立場が生徒の立場と重なるため、彼らのことをより理解した授業を展開できるはずだという理由です。ハッと気付かされました。本当は一緒に働けたら良かったんですが、それは難しそうなのが至極残念です。

最後はCross Countryという年齢別の校外一周競争やColor Runでみんなが楽しそうにしているのを見られました。WIECの皆さん、貴重な経験をありがとうございました。本当にお世話になりました。

以上で報告を終わります!では。

コメント

タイトルとURLをコピーしました