【留学】ウーロンゴン大学TESOL修士の学び:教員の経験が学びにどう生きたのか。

ども、Kaiです。昨日はTESOLの友人2人をお招きしてプチホームパーティを楽しみました:)

さて、UOW大学院のTESOL留学で何を得たのか。前回は学習した内容についてでした。学んだ内容が教員のレベルを上げてくれる、という話。

今回は

教員の経験が学びを色濃くしてくれたという話です。教員経験を経てTESOLを学ぶとどう感じるのか、その一例として参照いただければと思います。

これは確信しています。授業中、教員として「あのことかな」となる場面が非常に多いためです。

例えば、「スピーキングに特化した授業をすると、考査や成績で難しい場合があるが、教員としてどう対応できる?」について話す時、どう難しいのか、どんな観点で問題が出てくるのか、どう解決できるのか等より具体的で明確にイメージできました。

自身の経験が背景知識となるからですね。話す内容が具体的になると、相手の話を聞くときにどういう文脈かに気を配れます。本人の経験に基づくか、一般的な解釈か。自分の文脈との違いで発生する交錯点が新しい焦点となり、ディスカッションが弾みます。

あくまで僕のケースですが、もし教員をやらずに来ていたら、共鳴する部分が非常に限られる&もっと主観に頼っていたと思います。間違いなく教員の経験が学びを拡張してくれました。

権威的な先生が多いUOWのTESOL。課題では授業案やテストの作成といった実践と理論をつなぐものも多いです。

そこで自分が実践してきたものを投影することにより、その手法が世界的に認められるのかを試すことができます。UOWの教授たちに通用するかを試すのは教員としてのチャレンジ。フィードバックがもらえるので、課題の有効な活用方法だと思いました。

もちろん、何となくやっていた授業を展開すると、理論に結び付けられず合理性を満たせないので諸刃の剣です。また、メンタル的に通用しなかった場合も想定しておく必要はあるかもしれません。

しかし、せっかく頑張ってきた実践を試せるのも大学院ならでは。ありがたいことに僕は自身の手法がいい評価をもらえたことで安心と自信につながりました(捉われないよう気をつけないといけませんが。)

これは「知っている」から「理解する」へ変わったこと。生徒の数だけその勉強方法を見てきている点で、教員には学習法の多様性に柔軟な方が多いと思います。僕も自分の勉強方法でここまで来ました。そこで純粋に思ったのは「果たして本当に学習方法に絶対はないのか」ということ。

今のところ結論は「ない」です。

ライティングについて僕と全く違う方法で取り組んでいた友人がいます。僕はドラフトの時点でほぼ完成に近いモックアップを作ります。この時点でアカデミックな表現も入れます。そこから構成のバランスをとりながら推敲すいこうする流れです。

一方で彼女はサッと全体をまとめたコンパクトな文章を先に作ります。全体のバランスを考えて各部分を拡張、その過程でアカデミックな言い回しへと洗練させていきます。

僕と彼女は考え方も違います。10日で仕上げてくださいと言われたものがあったら、僕は80点はカタい代物を7日までに終わらせて3日間は別のことをしたい人間。彼女は10日間しっかり使って100点の代物を仕上げる人間。

まったく違う価値観とアプローチ。そして成績は2人とも良い(もちろん彼女の方が良いですが、僕も前期は十分良い成績でした。)

英語で専門知識を学ぶ。非常に高度な勉強といっていいと思います。そのマスターレベルでさえ決まった学習方法はないという事実が、僕の中で改めて「適切な学習方法は人によるのだ」と面白い発見につながりました。

いかがでしたか。今回は教員の経験が学びに与えた影響を書いてみました。

教員の経験によって、学びが膨らむ。力だめしができる。再発見がある。こんな素晴らしいアドバンテージないですよ。

もちろん、楽ではありません。ローカルの生徒は難度ゆえに1セメに2科目の履修に留めることもあります。また、決して安くもありません。インターナショナルは学費も高いですし、生活費もかかります。

しかし、それでも教員の経験はTESOLを一層深めてくれました。教員の方、自身のアップデートにぜひどうでしょう:)では。

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