【留学ロードマップ 大学編1/3】 オーストラリアの大学院へ奨学金込みで出願した元教員が留学するための手順をわかりやすく解説

「機会があれば、力があれば、いつか海外の大学へ留学したい」
そう思うものの、実際何をすればいいかわからない……

留学エージェントに気軽に相談といっても、気が引けるしなぁ。。。
「自分の情報を公開せずにシミュレーション」がこっそりできればなぁ。。。

Kai
Kai

海外の大学へ進学する手順とは・・・?

今回はこんな疑問にお答えします。

こんにちは、Kaiです。

8年間県立高校で英語教員として働いた後、オーストラリアの大学院へ進学しました。ひとえに「海外の大学進学に興味があります」といってもその程度は千差万別。

  1. 海外の大学へ進学予定の方
  2. 海外の大学に興味があり、エージェントなどに相談する予定の方
  3. 興味はあるが、自分の情報を公開せずにいろいろ知りたい方

興味はあるものの、エージェントへの相談とまでは行かない(少し気が引けてしまう)方も少なくないのではないでしょうか。

実際エージェントの方々の知識は素晴らしく、1や2の段階の方にはとても心強い味方です。一方で、具体的に学びたい分野や、国などが決まってないとアドバイスが進まないこともあります。3の方が立ち止まる要素として、具体的にイメージが湧かないことがあげられます。

そこで一例として今回は私の経験をお話しします。オーストラリアの大学院へ奨学金申請を含めて出願した社会人(教員)というピンポイントなケースにはなりますが手順や費用など参考になればと思います。

オーストラリアの大学は、2月か7月に入学することができます。僕は3月までは教員として勤めるため、7月の入学を視野に入れました。そうすると、1月には出願をしていきたいところ。

結果的に僕が情報収集や勉強を含めて出願に取り組み始めたのはおよそ1年前の7月でした。

なお、今回は留学エージェント(オーストラリア留学センター)さんにお世話になりました。

出願の流れは次の通り。

⓪志願者  出願のための準備
①志願者  出願  (志望します)
②大学   オファー(ぜひ来てください)
③志願者  オファー受理・学費支払い(実際に行くつもりです)
④大学   入学許可・CoE発行(わかりました、各手続きを進めてください)
⑤志願者  ビザ申請(滞在の許可をください)
⑥政府   ビザ発行(いいですよ)

今回は ⓪〜②、主に 出願までに必要なこと をお話しします。

⓪出願までにすること

多くの準備が必要となる大学進学。
実は、大きく分けると出願までに必要なことは次の2つです。

英語力の証明

1つ目は英語力の証明です。海外の大学に進学するにあたり日本の大学のような入試はありません。代わりに十分な英語力があるかどうかが問われます。

TOEFLやIELTSといった試験で一定のスコアを取ることがその証明となります。僕は自身が学生時代にオーストラリアへ語学留学していたこともあり、馴染みのあるIELTSを選択しました。

IELTSは書く、読む、聞く、話すの4つの英語力を測る、2年間有効な英語検定でです。それぞれの技能および総合得点を0〜9.0点のバンドスコア(熟練度)で測ることができます。

僕の場合、各セクションのスコア6.0以上で全体のスコアが6.5以上というのが条件でした。

どのようにIELTSに取り組んだかは、また別でご紹介できればと思います。

出願の日程から逆算し、これらの結果の提出が間に合うように受験していきましょう。

査定書類の収集

2つ目は査定書類の提出。出願する大学の分だけ必要となります。データで必要な場合が多くPDFを作成するための原本があれば十分なので、それを踏まえて必要な部数を発行しましょう。(僕はそれを知らず2大学分取り寄せて余分に発行代がかかりました 泣)

———とにかく余さず旨味を享受したい———

そんな僕が出願までに揃えた書類は以下の通り。

【必ず準備するもの】
・最終学歴の卒業証明書(日本語版&英語版)
・最終学歴の成績証明書(日本語版&英語版)
・IELTSまたはTOEFLの証明資料
・パスポート(顔写真ページ)のコピー
・教員免許状授与証明書(英語版)
・英文履歴書
・在職証明書(英文)

【あった方が良いもの】
・卒業大学の教授や、職場上司からの推薦書(英文)

最終学歴の卒業証明書(日本語版&英語版)

最終学歴の成績証明書(日本語版&英語版)

これらはご自身の卒業した大学へ問い合わせて作成を依頼しましょう。意外と時間がかかるので早めに動くと良いです。

IELTSまたはTOEFLの証明資料

IELTSの結果は受験したサイトにそのまま出願する大学へ送ってもらいました。

IELTS自体が大学出願に使用されているからか、そういったサービスがあるようです。

僕が受験したJSAF-IELTS公式センターだと、5通まで送れました。

パスポート(顔写真ページ)のコピー

これはご自身でできる方法でPDFにすれば大丈夫です。コンビニでスキャンしました。

教員免許状授与証明書(英語版)

これは教育委員会などから英文で発行してもらえます。学校の事務長さんにお願いしました。

英文履歴書

これは自分で作成するものになります。公式のひな型があるわけではありません。僕は大学院に進学した友人の履歴書と、ネット上のレジュメのレイアウトを参考にどういった授業を行ってきたかなどを詳しく書きました。

それがコチラです。

在職証明書(英文)

勤めた期間や立場など、教師としての勤務を証明する資料です。勤務校のものだとわかる用紙で作成しましょう(職印があれば大丈夫です。)

英文の在職証明書は各学校で前例となる見本があったり、なかったり。僕は運よく見本があったので、それを元に自分で英語バージョンを作成し、事務長に起案をお願いしました。

それがコチラです。(非常勤などで複数校にまたがる場合は各学校に作成依頼となります。)

卒業大学の教授や、職場上司からの推薦書(英文)

こちらは失礼のないよう余裕をもってお願いしましょう。大学の夏休み(8〜9月)など時期を考慮して依頼できると良いと思います。

僕は卒業した大学のゼミの先生に素晴らしい推薦書を書いていただきました(ありがとうございました!)。

1つ注意が必要なのは、大学のマークが入った推薦書になっているかです。大学が発行した推薦書だとわかるようにしてください。

①出願 ②オファー

僕はエージェントさんに出願を依頼したので出願自体はノータッチです。大学のホームページにて自分で出願することもできます。

出願が完了すると、学生整理番号が与えられます。オファーと呼ばれる大学の正式合格通知が届くまでの時間は人それぞれ、かつ大学ごとに違います。

特に2月は入学受け入れ時期であることと奨学金を申請していたことで私へのオファーは4月でした(遅い・・・)。

日本の大学と違って規定の英語力を満たし、書類に不備がなければ落ちることはまずないでしょう。オファーには入学金などの案内があるので、ここで進学する大学を決めましょう。

また、もし可能なら並行してアコモデーション(住居)を覗きましょう。

僕は、学生寮で生活をしたかったため抽選で外れないことを祈り3月末に申請しました。申請するためにお金が必要で28AUドルを支払わされました(ぐぬぬ)。

ちなみに結果はダメでした(ぐぬぬ)。

まとめ(出願までにかかった費用)

今回は出願までに行ったことについてお話ししました。かかった金額は以下の通りです。

IELTS受験代(1回)     25,380円
最終学歴の卒業証明書       900円
(日本語版&英語版)
最終学歴の成績証明書       900円
(日本語版&英語版)
アコモデーション申請代     28AUドル
        合計27,180円+28ドル
※書類のスキャン代、移動費などは抜く

IELTSの受験回数や家にプリンターがあるかどうかでも費用は変わります。ちなみに僕はPDFで証明書を送ることを理解していなかったので実際は2つの大学分で証明書を倍額払っていました(ぐぬぬ)

大学に関しては以下のような特定の条件を満たすとそれに伴った特典があったりします。

元教員としてのキャリア→履修期間の短縮
学士号保持とフルタイムの教員経験3年以上で単位の読み替えが可能です。読み替えて免除すると1.5年のカリキュラムを1年にできます。オーストラリアは6ヶ月ごとに学費を払うので、これは鬼高い学費を1回分押さえることに繋がります。

大学の成績→奨学金の申請
奨学金も年5,000ドル支給や、授業料の20〜30%免除などさまざまな形式があります。あるとないとでは経済的な負担が大きく変わるので申請するが吉です(多くの場合、返済不要)。

時間や費用と相談して進めていきたいですね。

次回は出願からビザの申請までにすることをお話しします。

では!

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