ども、Kaiです。少し前にオーストラリアで稼げるのかという記事を書きました。
がっつりシフトに入れる最後の週を終えたので、今回は僕が実際にした仕事内容と稼いだ金額、そこで感じたことについて紹介したいと思います。
1日の流れ
以前少し仕事の内容に触れましたが、僕の1日の時間的なスケジュールは以下のとおりです。
6:00 家を出る🚴
6:30〜 9:00 朝食まで働く
9:15〜12:30 昼食まで働く
13:00〜15:30 定時まで働く
15:30〜17:00 残業①
17:00〜 残業②
退勤後〜 家へ帰る🚴
グリップが破れ、チェーンもよく外れ、あまつさえ最近は前輪ブレーキもイカれた我が自転車「ニゴ丸くん」で出発。行きはリスニング勉強も兼ねて、BBC 6 Minute Englishを聴きながら向かっています。
ありがたいのは朝食が提供されること。基本サンドイッチとフルーツ食べ放題です。結構な頻度でフライドチキンやチキンシュニッツェルのバーガーやラップが出ることもあります。
こいつが鬼ウマい。
昼過ぎまで仕事を続け、昼は持参したご飯を食べます。工場内での仕事ゆえ日光を浴びることがほぼないので、ここでしっかり日光浴笑。
午後の部は定時で終わることは基本ありません。16:00〜17:30で終わることが多いです。17:00からは時給が上がる(らしい)ので一応分けてあります。たまに18:40とかまで行くことがあり、その日は12時間労働になるわけなので疲労がえぐい笑。
最近はクリスマスも終えたので土曜は仕事がない日が続いています。
仕事内容
僕の仕事内容は大きく3つ。
加工された肉のパッキング
僕は加工された肉(レッグハム、燻製ソーセージ、ハムステーキ、ベーコンなど)がメインの担当。
レッグハムは7〜10kgのレッグハムをラックから取り出して2つに切り分け袋詰めしていく作業です。ラックから取り出すのが筋トレ。1つのラックに40個、それを10ラックとかなので取り出すポジションについたら非常にキツいお仕事。ただ、クリスマスシーズンを終えたので最近は姿を見ません。ありがたい限りだ笑。
燻製ソーセージはいろいろな種類のソーセージをちぎり分けて袋詰めしていく作業です。手でちぎり分けるのは楽なんですが、機械でスポポポポっと出てくるソーセージは作業場がすぐにソーセージで埋まってしまうので大変。とはいえやはり1番簡単な作業。
ハムステーキはでっかいソーセージみたいなのを切って袋詰めしていく作業です。重労働でもないのですが、この中では1番時間がかかります。袋詰めが遅いとハムのピラミッドことハムミッドが完成するので手早くバッグに入れることが求められます笑。
ベーコンはバッグ詰めされたものを取り出して切り分けて新たに袋詰めしていきます。加工液や肉から出た脂分などいろいろあるので脂でヌメヌメ、この中では1番汚れます笑。
いずれも袋詰めされたお肉たちはコンプレッサーで真空パックにされ、箱詰めされていきます。僕はどの係でも一応卒なくできるので、空いているところに配属される立場です。
Silverside
Silversideと呼ばれる肉の加工。こいつがヤバい笑。
聞き馴染みがないかもしれませんが、Silversideはローストビーフとかに使われる肉のことです。
美味しいお肉ですが、もともとアレは大きな肉の塊を5〜6分割したもの。加工手順は以下のとおり。
①7〜8kgの肉の塊をテンダライズ&ピックル液に漬ける
↓
②5〜6分割してパッキング、箱詰め
この①はざっくりテンダライザーにかけるための大きなタブに肉を入れていく担当と実際に機械でテンダライズしピックル液に漬ける担当に分かれるのですが、僕の担当は前者。肉を入れる作業は
箱から肉を出す
↓
バッグに切れ目を入れる
↓
その肉を取り出してデカいタブに入れる
に分かれます。単純ですが問題はその量。肉のブロックは2〜4個入りなのでだいたい1箱15〜20kg。1パレットにそれが30〜40箱。それを6〜12パレット処理していきます。箱から肉を出す係になれば筋トレ地獄。タブ入れ係になると牛の血まみれ地獄。つまり、地獄。厄介なのは最近こいつが多いこと。悩みの種です笑。
②については基本的にはマシンでパッキングされたものを箱詰めするポジションにいます。ラインの一担当という感じです。
箱作り
箱詰めする箱を作るセクションへの派遣。ひたすらマシンが作る箱をパレットに積み上げ続ける仕事。「誰かがやらなければならない仕事」を強く感じる場所です。普段は担当は1人ですが、発注が多く箱作りのペースを上げたい時に助っ人として繰り出されるイメージ。
段ボールを投入したり、マシンの不調を治したりする必要があり、それが単調な作業に少しだけスパイスを加えてくれるのでありがたいところ。
この作業の課題は暑いところです。ブッチャーの仕事は工場勤務なので、暑いオーストラリアにおいて勤務中涼しいという圧倒的なアドバンテージがあったのですが、箱作りは外のエリアなので本当に暑い。倉庫内なので脱水症状になります。日本でいう夏の体育館に近い。これから暑くなるので、楽ではあるんですが「行ってきて」と言われて嬉しい気持ちにはならないところです笑。
3ヶ月でいくら稼いだのか
さて、12月から始めた肉屋さん。3ヶ月馬車馬のように働き一体いくら稼げたのでしょうか。
・11月30日〜2月24日までの13週間(2月最終週は新学期のため入れない)
・週4日、もしくは週4.5日勤務(土曜があったのは5週間)
・年末年始で1週間ホリデー
・一時帰国で2週間ホリデー
年末年始で1週間、一時帰国で2週間、2月最終週から新学期が始まるので実質2ヶ月ほどですね・・・笑
なんにせよ、その金額は2月17日現在(11週間分)で・・・
ドコドコドコドコ……
どん:)!!
約9,700ドルでした。
したがって2月24日までの給料(今週分と来週分)の予想額を含めると恐らく11,000ドルほどになると思われます。2.5ヶ月で週4日、3週間のホリデー付きで約110万なら万々歳と言えるのではないでしょうか。手取りにして95万ほどになると予想しています。
最後に
ブッチャーの仕事をしながら感じたことは3つ。
・本当に単調な仕事だということ
・誰かがやらなければいけない仕事があるということ
・やりたいことと稼ぐことが重なるのは幸運なこと
本当に単調な仕事だということ
工場の仕事は単調です。お好み焼きのお手伝いとは違い、お客さんと話すこともなければ工夫の余地も求められません。ただマシンのごとく仕事を進めていくだけ。業務形態は僕には向いてないと感じました。
ただ、入りたいだけシフトに入れる&時間が長い分稼げるという雇用条件が期間限定でフルタイムで働けるという僕の労働条件と非常に相性が良かったのは確か。カジュアルは採用されてもシフトに入れないことも多いので、お金を稼ぎたい&お金を稼ぐためと割り切れる方にはオススメです。
誰かがやらなければいけない仕事があるということ
ブッチャーのような工場でのタフな勤務は、表に並ぶ商品を支えている見えない部分。しかし、その工場でのタフな勤務を支えている見えない部分も存在します。いわば裏方の裏方。
揃っていて当たり前の機材や道具を揃っていて当たり前にしている人がいるわけですね。僕は今回箱作りの担当になったとき強く感じました。肉屋で働くにも関わらず、一切肉に関わらない仕事もある。でもそれは誰かがやらなければならない仕事であり、人生の時間を使って作っているのです。
やりたいことと稼ぐことが重なるのは幸運なこと
これは非常に哲学的なこと。昨今自分のやりたいことや将来像をイメージし、働く業界を熟考する方が多いと思います。僕も教育業界に携わりたいと思う一人です。
しかし、日本で正規の教員をしていた時よりもバイトで工場で働く方が月給が高く、計算上年収も高くなるという事実は看過できません。3ヶ月で3週間のホリデーを取れるなら1年で12週間のホリデーが取れるわけですし、それでも単純計算で年収600万は超えるわけですからね。
ただ決してやりたいことではありません。だからこそ、やりたいことで生きていける分のお金を稼げるのは幸運なことではないか、この世の中でやりたいことと稼ぐことが重なるのは幸運なことではないかという話です。
養老先生が話に出していた仕事とは穴を埋める作業という考え方も今なら少し理解できます。だからこそ、やりたいことで稼げるように月並みですが一生懸命努力していくしかないんですね。そんな思いに耽ながら大学の準備をしたいと思います。では。
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