ども、Kaiです。改めて最近、考えるようになったのが部活動です。
愛知の初任校:サッカー部 (2015~2018)
愛知の転勤校:サッカー部 (2019~2022)
岐阜の講師校:男子バスケ部 (2025)
岐阜の初任校:サッカー部 (2026~)
前回は、前半は「学校内部の話」として指導要領、学校の立ち位置、教員の視点、教育的な価値を探ってみました。
✔️各学校での立ち位置
✔️教員の視点
✔️教育的な価値
・地域差という視点
・支える人々の考え方
今回は、「学校外部の話」、地域差・保護者の視点、ひいては部活動を取り巻く環境を考えてみます。
地域差という視点
地域差も部活動の是非を問う1つの要因です。
愛知県の部活動では平日1時間以上の指導で謝礼がありました。認可された兼職兼業の範囲であり言わずもがな最低時給を大きく割った額ですが、継続し1ヶ月続ければ飲み会1回分くらいの額にはなりました。
一方、岐阜県では平日の部活動指導に対する手当はありません。現状、多くの学校では教員の善意によって運営が支えられています。完全に教員の誠意だけで成り立っており、”持続可能な運営体制が整えられるようにするもの“という現行の指導要領にそぐわないのが現状です。
また、休日の謝礼額も規定も学校によってさまざま。時間で額が変動する学校があれば、どれだけ従事しても一律いくら、という学校もあります。
部活動の是非を問うときに、無給の人が「いらない」と主張したものを有給の人が「そんなことはない」と反論したところであまり意味はありません。
みなさんの地域は、正直なところ、平日や休日の部活動に対しどのような報酬が設定されているでしょうか。
支える人々の考え方
簡単に言えば、保護者です。これも面白いことに十人十色。
「引率指導やってもらって当たり前」という保護者がいれば「一緒に応援します!」という保護者もいます。
「いつもありがとうございます」と接してくれる保護者がいれば「もっと〇〇しろよ」と要求する保護者もいます。
差し入れをくれる保護者もいれば、1回も会うことのない保護者もいます。
顧問の見えないところでの事情を教えてくれる保護者もいれば、自分の子どもに不平等があったときだけ教えてくれる保護者もいます。
過干渉せずとも温かく見守る保護者に囲まれ、応援してくれる人や支えてくれる人の大切さを学べる環境の中で育った生徒。
自分の言い分だけを聴いて動いてくれる保護者のもと、顧問や部活動を見下し、途中で辞めていった生徒。
この2人が同じ結論を導くでしょうか。
10年間でぼやけた本質
この2015〜2025年という期間は、社会的にも大きく時代が変わった10年間であったと認識しています。
2015年は「少子化に伴い部活動は今後その活動を縮小していかざるを得ない」と世間は言っているものの、部活動は今まで通りやって当たり前。上の世代がやってきたんだから、次世代もやって当たり前。
そんな空気がありました。
2026年現在、コロナも相まり他人事ではなくなった部活動は、シュプレヒコールさながら教員のブラック労働の代表格としての地位を確立しています。
しかし、今起きている問題は突然生まれたものではありません。10年考える期間があった上での問題です。
僕の中で心に留めている言葉に「今は10年前の結果である」があります。つまり「部活動の構造的・制度的な問題を後回しにした10年だった」ということです。
たとえば、強豪校と呼ばれる学校が強豪校であり続けるのはそうでない学校があるからです。そうでない学校の苦悩の声はどこに届いていたのか。熱心な顧問の”後釜”を丸投げされた次の顧問の苦しさはどこで救われたのか。
強豪校や熱心な顧問の善意や献身性で制度を延命した結果、その構造問題が見えにくくなったのではないでしょうか。そこに課題の本質の一端があります。
目の前の顧問の働き方だけの問題ではありません。今見えている現象は、この10年間積み重ねてきた結果なのではないでしょうか。
最後に
僕は部活動については否定されなくても良い部分まで、否定されている一方で、批評されるべき内容はぼやかされているというのが正直な感想です。
教員は部活動に尽くさなければならない。それが普通だと思っていましたが、果たして本当だろうか。部活動の人間関係のために波風を立てないよう我慢してきました。が、果たして正しかっただろうか。
自分の文脈を普遍化して「部活はこうだ」と発信する教員も少なくありませんが、皮肉にもそれによって、制度や構造の限界がぼかされている。そんな現状ではないでしょうか。
僕は、部活動は必要だと考えています。ただし、現行の状態が続く限り、持続は難しいでしょう。そして、多くの場合が本質とは違った原因で縮小していくだろうと思います。
かくいう僕も、その構造的な問題に踏み込んでまで、部活動を存続させるつもりはありません。なくなるその日まで頑張るというのが結論です。その中で良い方法を見つけていきたいものですね:)では。

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