【留学 TESOL】英語を第2言語として使う現地の生徒が通う学校へ行ってきました。

Kai
Kai

オーストラリアだからこそできるTESOL生には貴重な経験!

ども、Kaiです。後期が始まり2週間経ちましたが、何だかイマイチ心を切り替えられていないような状態。そんな良くない気を払うべく(?)先日話をしていた語学センターへ行ってきました。その概要と、気づきを綴りたいと思います。

今回伺った学校はコチラ。

Warrawong Intensive English Centre
住所 :127 Cowper St, Warrawong NSW 2502

HP :https://warrawong-h.schools.nsw.gov.au/about-our-school/wiec.html

中学・高校や小学校と併設されている施設で、英語を母語としない生徒へ英語を教える学校になります。そう、まさにTESOLそのものを体現したような学校です。移民国家であるオーストラリアにはこのように家で使う第一言語は親の言語、公用語は英語という子どもが一定数います。

コチラの集中英語教育センター、基本情報はこんな感じ。

クラス編成:Foundation – Level 1 – Level 2 – Level 3
授業1コマ:55分
授業スケジュール:

生徒は英語レベルごとにクラス分けされるため年齢はさまざま。この学校を終えたらローカルの学校へ編入するそうです。したがってLevel 3がネイティブレベルかというとそういうわけではありません。学校の課題などについていけるような英語力を培う、これがこの学校(施設)の意義です。

Intensive English Centres(IEC)によってレベルごとにカリキュラムの目標が設定されており、それを達成するべく生徒は通っています。入学期間は3学期〜4学期。費用と英語力によって必要な就学期間を割り当てるそうです。Extention(1学期分)を含めると実際は最大で5学期通うことができます。

国籍もさまざまの少人数編成。僕が参観したクラスはどこも1クラス10〜15名程度で構成されていました。授業は数学や理科といった教科もありCLIL(Content and Language Integrated Learning)形式で進めていました。

今回は木曜に伺い、1、2、4時間目の授業を参観させていただきました。また、3時間目にはTeacher Aidとして働いている先生方(なんと1人は僕の大学の友人、すごい)を対象にLearning Villegeというオンライン学習教材の説明があったので同席させてもらいました。

特に印象に残った2つの授業についてまとめます。

人数 :10名
概要 :知らない単語 to persuasiveを核として、説得を想定したライティング文のいろは〜マインドマッピングのさわりまでを学ぶ。

説得文を書くための授業。

先生に何かねだりたい時ない?

と身近な状況へ落としこみ、生徒が学ぶ内容を自分事として捉えられるように発問。ここまでは自分も実践していましたが、それに加えて先生は自分のことについてもクイズを織り混ぜながら話していました。直接伺ってはいませんが、おそらくこの意図は2つ。

・内容を楽しく考えさせることでto persuadeを生徒にたくさん自然に発話させる。
・共通の話題を共有しておくことで「さっきのアレ」でわかるようにする

これは言うは易し、行うは難し。やはり、かなり練られた素晴らしい授業。特に2つ目のコードを作るのは非常に有効な手段に違いない。僕もぜひ導入したい。

また、発問して困るのが沈黙。それの打破の仕方、解決方法の1つがこの上位概念で思考をつつくこと。あくまで生徒が自分達に答えに辿り着く経験を大切にしているんだと感じました。

人数 :9名
概要 :本文のエラーを修正しながらifを使った条件文を学習する。

Level 3のクラスだったこともあり、先生は割と普通のスピードで話していました。みえた工夫は大きく2つ。

・時間の使い方。
活動にゲーム性(クエスト)を与える。

本文を書き写すのですが、提示された本文には句読上のエラー(.がない、接続詞がないなど)がまぶしてありました。経験上ただ写すだけとなるとダレますが、クエストが乗っかればゲーム性が出ます。みんな頑張るところは日本もオーストラリアも同じなんですね:)

時間がかかる作業をする間に課題の確認をしていました。日本の高校で僕が実践していた内容と近いものをレベル分けされたクラスで実践しているイメージ。

全てのクラスで見受けられたのは、生徒の意見が飛び交う雰囲気でした。国民性も大いにあるでしょうが、体現できたらとても生き生きした授業になるんだろうなぁと。

また、どの授業でも見受けられたのは「前提の理解」に徹することでした。これはやることがわかれば、その後の活動で出会う難しい英単語への推測の精度が上がるためではないか。また、活動の前提がある程度共有できていれば、クラスメイトの話もわかり一体感が向上するからではないか。そんなことを思いました。

あとは望ましくない態度への指摘・指導はその都度行っていてメリハリのある授業だったこと。

久しぶりの教育視察で実習生のような、初任者のような、新鮮な気持ちになりました。やはり、学ぶと言うのは面白い、教育というのは奥が深い。オーストラリアで英語を第2言語として学ぶ、まさに生徒版の語学学校ですがカリキュラムは公立学校に近いというユニークな学校でした。

来週から毎週ボランティアに参加できるかはまだ保留ですが、学びが多いだけに期待したいところです。では。

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