せっかくの海外大学院の単位、うまく活用できないものか
ども、Kaiです。せっかく海外でTESOLを学んだわけですが、これを上手にキャリアに繋げられないものか・・・
・・・ある。
あるじゃん!教員免許のグレードUPという方法が!
とは言え、海外の大学院の単位を活用して一種を専修へ更新するには一筋縄ではいかなくて奮闘中。ということでその記録を綴っていきます。専修免許を目指す皆さん、刮目!笑
基本の情報
そもそも教員免許状の取得方法には次の3つの方法があります。
・教職課程の大学を卒業
・教員資格認定試験に合格
・教育職員検定に合格
中でも、海外の大学院で修得した単位を活用する方法は3つ目の教育職員検定に合格となります。こちらも大きく2通りに分けられます。
①免許法別表第1 18条検定
②免許法別表第3 経験による取得
図にするとこんな感じかな:)
両者の違いは以下の通りです。
項目にある必要単位とは「大学が独自に設定する科目」と呼ばれる科目を指しています。教職員検定においてはそれ以外の単位をいくつ修得してもカウントされないので注意。
先生として3年以上働いた経験があれば、その単位数は15単位で申請できるようになります。
いずれにせよ、この「大学が独自に設定する科目」というやつを満たしているかが専修免許取得への分かれ道、今回の話の争点です。
申請の流れ
国内と海外でどう異なるのか。それぞれの大まかな流れはこんな感じ。
1)国内の大学院で修得した単位で申請
日本の大学院で必要単位を修得
↓
その大学が単位を認定
↓
教育委員会が検定後に免許状を授与
教職科目を持つ大学が申請に必要な単位を認定してくれるので比較的スムーズです。
2)海外の大学院で修得した単位で申請
海外大学院で単位を修得
↓
教育委員会で「その単位が必要単位を満たしているか」審査
↓
(必要ならば放送大学などで必要単位を追加で修得)
↓
教育委員会が検定後に免許状を授与
国や大学ごとに単位数の捉え方が異なるため、本当に必要単位を満たしているか教育委員会による審査が1クッション入るわけですね。
事例が少ないからか、①海外大学院の科目が何単位分認められるのか教職科目のある大学で確認してから教育委員会へ申請するよう教育委員会から言われることもあります。しかし、それは国内の大学のパターンで、海外大学の場合は教育委員会での審査が先です。
下線①はまとめで言及します!
教職科目のある日本の大学は、他大学の必要単位の読み替えは取り扱っていません。その大学の科目でなければ認定できないためです。僕は出身の愛知教育大学で確認しましたが、おそらく他の大学でも似た回答になると思います。
また、放送大学でも単位の読み替えがありますが、それを検討するのは全科生として修了する場合です。修了にあたり単位を一括認定する過程での措置で、放送大学へ入学した後に申請すると適用されます。
例えば大学で教職を取ろうと思ったが途中で辞めて卒業、その後もう一度教員を目指し放送大学へ通うとき。かつて修得した分を振り替えて足しにするパターンです。
まとめ
今回のまとめです。
・海外大学院の単位で専修免許を取得する方法は教育職員検定の活用
・海外大学院は申請の流れが国内の大学院パターンとは異なる
上記の①のように言われ、いざ単位を認定してくれる大学を探そうと思ったらそんな大学は存在せず困窮する・・・そんなことにならないよう注意しましょう(ちなみに僕はそうなりました。)
今回けっこうたらい回しにされました笑。正直、教育委員会でも知見の曖昧な分野という印象です。東京などの大都市でないと海外大学院の単位で検定を受ける例が少ないんでしょうね。
たらい回しを防ぐためにも教育委員会から①のような話を受けた場合は、本当に先に大学に単位の判断を仰ぐという流れで間違いないか確認してほしい旨を伝えてみてください。
教育委員会も意地悪したい訳ではなく、おそらくニッチ過ぎて全体のフローを把握していないだけだと思います。実際に僕の担当はとても親切な方でした。上手に切り込みましょう。では:)
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