“聴衆はみんなあなたのプレゼンがうまくいってほしいと思っている”
こんにちは、Kaiです。今日は書評コーナーです。また大分、空いちまった笑。僕が「なるほど、これは確かにええんやないの!」と感じた本を独断と偏見で紹介していきます。
今回紹介する本は「プレゼンスキル」「英語学習」に通じる一冊。
TEDxのオーガナイザーであるジェレミー・ドノバン氏が徹底的にTEDプレゼンターを分析したTEDトーク 世界最高のプレゼン術 【基礎編】です!
本のタイトル:TEDトーク 世界最高のプレゼン術 【基礎編】
著 :ジェレミー・ドノバン、中西真雄美訳
出版社 :新潮社
本の長さ:204ページ
この本は世界的に有名なTEDというプレゼンテーション番組を掘り下げた本でこんな方におすすめです。
・人をぐっと惹きつける話し方を学びたい
・「良くない発表」にならないようにしたい
・良いリスニング教材に出会いたい
僕がこの本をおすすめしたいポイントは次の2つ。
1.目次の流れがわかりやすい
2.体現しているスピーチがあるのでイメージしやすい
3.英語の勉強になる
では早速見ていきましょう!
1.目次の流れがわかりやすい
本書の流れはとても滑らか。情報量が多い割にスムーズに読むことができます。
第1部は内容・ストーリー・構成。トピックを選ぶところからスピーチの締め方までを順に展開しています。第2部は伝え方・スライドデザイン。話し方やスライドのアドバイスを具体的に紹介しています。
分析する中で、多くの出演者が紹介されていて、TEDに詳しくない人でも見てみようと言う気にさせてくれます。章末に要点がまとめられているのでもちろんテクニック本としても楽しめます。
勿体ぶる感じもなく、一から体系的にプレゼンのノウハウを学べるのは良書の特長かもしれません。ありがたい限りです。
2.実際のスピーチがあるのでイメージしやすい
わかりやすい本かどうかの指標の一つが、読みながら完成形をイメージできるかです。
繰り返しますが、この本はTEDプレゼンターをまとめた本になるので必然的に見本となるプレゼンターがいます。おかげでポイントがどんなシーンを指しているのかを視覚的に理解できます。
セリフや振る舞いに隠れる要点がはっきり書かれていて、自分が話す場合はどの部分に該当するか、どこを転用できそうかを考えながら読むことができます。
メンター的な存在に出会う確率も高いハズ。1人ロールモデルとなる人が見つかれば、その人を目指すことで良さを取り込むことができますよね。
ちなみに僕のロールモデルは第3章、第5章に出てくるサイモン・シネック氏と、第11章に出てくるダニエル・ピンク氏です。2人の言葉や所作は鮮明で強烈。グッと惹き込まれます。
サイモン・シネック氏
優れたリーダーはどうやって行動を促すか
ダニエル・ピンク氏
やる気に関する驚きの科学
ぜひみなさんのお気に入りを探してみてはいかがしょう。
3.英語の勉強になる
プレゼンとは直接関係ありませんが、英語の勉強にももってこいです。
洗練されたプレゼンは、使われている英語も一級品です。と言っても、ここでいう一級品は難しい単語を指すわけではありません
どのプレゼンターも「伝え」に来ているので、比較的わかりやすい言葉を使っています。本書の言葉を借りるならば、平均的なTEDトークでは小学6年生が理解できるレベルの言葉が使われます。
そして、話の内容は著者がまとめてくれています。つまり、概要を知った上でわかりやすい英語を聞けるる最高の教材になるのです。しかもなんと映像付き!ヒューヒュー。
変なリスニング教材に手を出すよりもよっぽど力になるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。今回はジェレミー・ドノバン氏のTEDトーク 世界最高のプレゼン術 【基礎編】を取り上げました。
人前で話すのは苦手!
でも話さなきゃいけない!
あー変に話したくない!
このコンボ、けっこう一般的ではないでしょうか。この本は「これなら自分でも活用できそう」と思わせてくれる箇所が数多くありました。他にもいろいろ読みましたが、有用性はこの本がぶっちぎりです。
僕も主任だったころに児童・生徒、保護者、職員といろいろな人の前で話しましたが、本当にその節はお世話になりました。
ちなみに実践編もありますが、僕的には基礎編の方が良かったです笑。是非ご一読ください:)
コメント