【英検3級〜準1級】英検を分析しようと思ったら、なんか形式が変わってた。とりあえず役に立ちそうなリーディング分析を報告。

Kai
Kai

ちなみに勉強対策ではありません

ども、Kaiです。

英検が2024年度から新形式になったんですね〜。知らなんだ笑。英検の問題対策はいろんなサイトが上げているので、僕は少し違った視点で覗いてみることに。

具体的には、リーディングを大きく3つ;1つは英語の「読みやすさ」と、もう1つは「文章の解釈に適した学年」そして、「語彙のレベル別分類」です。これらを算出しました。高得点の勉強法の紹介ではないのであしからず笑。

では行ってみよう〜

新形式として変わった点は以下のとおり。

出典:2024年度 実用英語技能検定(英検) 問題形式リニューアル

指導要領に沿って形を変えてきた英検。今回コミュニケーションや4技能のバランスの見直しが図られたということでしょう。まぁ実用検定とうたってますからね。リニューアル内容はコチラ。

出典:2024年度 実用英語技能検定(英検) 問題形式リニューアル

リーディングの問題数が減り、ライティングの問題数が増えたみたいですね。時間が増えたり、スピーキングに追加があったりとマイナーチェンジもあるようです。そんな英検を3級から準1級まで分析してみました。

可読性もとい「読みやすさ」はフレッシュ読解度と呼ばれる指標を使います。

読みやすさ=206.835 – 1.015 × (総単語数 / 総文数) – 84.6 × (総音節数 / 総単語数)

90〜100:非常に易しい
60〜70:標準
0〜30:非常に難しい

「理解に適した学年」の算出に使ったのはフレッシュキンケード学年レベルと呼ばれる指標。

学年レベル=0.39 × (総単語数 / 総文数) + 11.8 × (総音節数 / 総単語数) – 15.59

0〜4th:幼稚園〜小学2年生
5th〜7th:小学3〜6年生
8th〜10th:中学1、2年生
11th〜12th, above:中学3〜高校生、それ以上

これらを日本の学生の英語レベルに置き換えた結果・・・どん!

3級は小6〜中1レベルの語彙量で戦えるんですね。ただ、中3までの語彙を押さえておかないと長文読解は骨が折れそう。

一方で、アイデアやコンセプトを理解する上で、難しい知識を問われるわけではなく、あくまで英語が読めるかに焦点が当てられているようです。

準2級は問いを追うごとに少しずつ難しくなっています。長文では高校3年生レベルの語彙量を求められます。ただ、文意を汲み取る力は比較的易しいようです。

2級は長文の割合が多くなりました。可読性の観点では、すべての長文問題で高校生までの語彙が求められるようです。

明らかに長文にウエイトを置いているのが分かります。読解の想定学年が低いことから「英語を読めるか」に焦点を置いているようです。

準1級となると、より英語と理解の難易度がすり合わせられています。リーディングの読みやすさは大学院生レベル。

それだけでなく、アイデアやコンセプトといった文脈を把握する力も高度なレベルを求められます。

一次情報だけで解けるスキャニング問題の筆頭である「メールのやり取り」がないのも納得。なるほど、難しいわけだ。

最後に、使われる語彙をレベル別に分けて問題をスコープしていきましょう。今回は、頻出度とアカデミックな単語、その他の難解語で分けます。

K1:最頻出1〜1,000語
K2:最頻出1,001〜2,000語
AWL:アカデミックな単語
Off-list:上記に該当しない単語

過去2回分も処理するとこんな感じ。

3級

K1の割合が80%を超えています。いくぶんかK2の割合が高くなりましたが、そこまでの変化は感じられないでしょう。

アカデミックの単語は1%以下を維持しており、基本単語で8割を占めます。意外と多かったのがOff-List。ですが、問題を見ると固有名詞が多いゆえだとわかります。

全ての単語には完璧な訳があるハズと、固有名詞を無理に訳さないよう意識的なトレーニングが必要。英語学習者が陥りやすい沼を3級の作問で押さえておく辺りは、さすがと言うべきでしょうか。

準2級

新形式となり、リーティング問題が減ったため全体としては500語ほど少なくなっています。

3級と比べると読む量が+500語増えたような試験。アカデミックの単語は20種類以上出てくるものの、基本単語で8割を占めています。

ただ、先述のように読解は比較的易しいので、単語を重点的に勉強することが合格の近道になりそうです。

2級

新形式は700語ほど少ないですね。K2の単語は90種類ほど、アカデミックな単語は50種類以上と小難しい単語が存在感を出してきます

Off-listの単語も100種類ほど出てくるため、基本単語と速読だけでは乗り切れないレベルです。

長文のウエイトが大きいので、わからない単語が続くと読みきれなくなります。2級でつまづく方が多いのも、この小難しくなる英単語たちのせいかもしれないですね。

準1級

新形式により800語ほど減りました。アカデミックな単語も当たり前のように出てくることが割合から伺えます。

英語力に加え、文脈をより正確に把握する力を保証する級となっていますね。こりゃ難しいわけだ。

さて、今回は問題を少し数的処理で分析してみました。もっと新形式の過去問が出ればより正確に把握できますが、いかんせんまだ1回分しかないという笑。

ちなみに、これらがわかると何が良いのかという話ですが、大きなメリットは、英語問題や学習到達点の指標となる点です。

全体の8〜9割は基本的な単語で構成され、1割程度は固有名詞、アカデミックのような難しい単語は一旦優先順位を落として・・・

こんな感じで語彙の割り当てがわかっていれば、どんな英文問題も適切に作り替えることができます。

少なくとも日本で絶大の人気を誇る英検、その級分けの意図はかなり読めたのではないでしょうか:)個人的にも1級を申し込んだところです。英検の勉強、頑張るぞ!では。

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