【教員の働く環境】県が違えば、学校もここまで違う!?岐阜vs愛知 教員のリアルな現場比較

Kai
Kai

仕組みこそが「当たり前」の輪郭を縁取っている

ども、Kaiです。部活動のインハイが一区切り。地区予選で倒した格上の相手との再戦に惜敗というドラマの詰まった大会でした。選手のおかげでたくさん感動できました、ありがとう:)

さて、岐阜の高校に勤め始めて1ヶ月半。いい意味でも悪い意味でもカルチャーギャップに驚いています。学校が違えばルールが違います地域が違えば文化が違います。しかし、県が変わると根本的な仕組みや枠組み自体が変わるのです。

岐阜の方が圧倒的に進んでいてビックリしました。その例をご紹介します↓

全教室ホワイトボードに代えられていました。これは大革命。なぜなら愛知での職場の悩みの1つが黒板に伴うチョークの粉だったからです。インクを使うマーカーに粉という概念はありません。一種の感動すら覚えました笑。

また、プロジェクターも各教室に常設されており、HDMIなどの端子を繋ぐだけですぐに使える環境。愛知では有限のプロジェクターを借りて教室へ持っていき、都度ピントを合わせて設営しないといけなかったのに・・・

百文繚乱ひゃくもんりょうらんとは自動採点ソフト。記号だけでなく、簡単な英単語などの文字情報も処理できます。もう赤ペンでテストを100枚単位で採点する時代は終わったんだな、そう思わずにはいられない代物です。

オルフィスとは学校現場における輪転機の進化系。何がすごいってホチキス留めをしたり、仕分けをしたり、データを送ったりできるんです。もちろんカラー印刷も可。

これらの組み合わせにより、ソフトで限りなく自動採点したPDFデータを、オルフィスで出力する流れができます。これは採点ミスや改ざんといった多くの「細かいけど発生すると面倒くさい処理が求められる問題」を解決してくれるのです。

Teamsを使って校内の伝達事項や、文書の共有などを行なっています。愛知にも丁度、僕が辞める年くらいにTeamsが入ってきたのですが、整備が追いつかず、実用が浸透していませんでした(今はもしかすると変わっているかもしれません。)

とりわけ電子化がこんなにも浸透していることは特筆に値します。特に今の学校は積極的な使用を推しています。もちろん紙の方がいい場合もあるのはわかっています。が、何でもかんでも反対する感情的な人を説得するのに万年費やしていた自分からすると、電子化の浸透はやはり驚かざるを得ないのです。

とは言え、思い知ったのは良いことだけではありません笑。

まず、平日業後の補習に関して、手当が出ません。これには絶句しました笑。

愛知では社会通念上、妥当な(と言っても限りなく安い)手当を補習担当者へ充てていました。当然ながら受講者から捻出するため金額はその人数に依存するという問題点がありました。

また、業務時間外でなければならず、柔軟に対応できないため補習までの時間を生徒も教員も持て余す問題点もありました。

それらをどうやって解消しているのか訊いたら、なんと岐阜ではそもそも平日補習の手当がなかったのです笑。さらに驚いたのは、各教科が当たり前のようにそれでも補習を実施していること。

これは・・・闇ですね笑。

平日の部活動の手当もありませんでした。愛知では雀の涙ほどではありましたが、部活動手当がありました。その金額も安過ぎて、民間の感覚からすると、ちょっとあり得ないのですが、なんと岐阜ではそもそも平日部活の手当がなかったのです笑。

つまり、平日の部活動に出ることで得られる報酬は「部員の笑顔!」

いや、ただのブラックやないか笑。

教員は「民間を知らないから世間を知らない」と言われがちですが、そのおかげで成り立っているシステムであることを理解している人が果たして何人いるのでしょうか笑。

まがいなりにも民間で働いた自分からすると、余剰な業務に金銭的な報酬が発生しないのには違和感しかありません。すべての教員が民間という名の世間を知ったら、おそらく今の教育体制の多くは崩壊します笑。

良いところもあれば、至らぬところもあり、正直とても面白く感じています。「働きやすい環境」と「金銭的な充足」が分かりやすく二項対立している印象も興味深いです。

今年は主任職はもちろんのこと、正担任でもない上に、常勤講師という肩書き柄、内情を完全に把握するのは難しいでしょう。あくまで今回の気づきは上辺のものです。

ただ、それでも当時「こうしたらもっと合理的なのに」と思っていたものがいくつも体現されていたので、職場環境を重視する僕としては、もう少しこの地に身を置きたいという思いが強くなりました。

こういった違いに気づけるのも特権として大切にしたい感覚の1つ。また何かあれば紹介したいと思います、では:)

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