異なる通貨が混ざる街で:カンボジア・シェムリアップの通貨事情

Kai
Kai

雑多な記事です

ども、Kaiです。朝晩はもう肌寒い季節となりました。日が沈むのも早くなり、今年もあと3ヶ月というところ。先日、令和7年の100円玉を手に入れました。密かな趣味として集めている平成元年からの100円玉たちがこれでまた最新版にアップデート笑。

さて、そんなお金について、先週、カンボジアで初めて通貨のトラブルを経験しました。通貨が入り乱れる世界を体験しびっくりしたのですが、せっかくなので2つの通貨が入り乱れる世界線と、その印象についてつらつら書いていきます。

カンボジアのシェムリアップでは、2種類の貨幣が使われています。それが

・米ドル
・リエル(カンボジアの通貨)

です。通貨の強さとしては2025年現在で、1ドル=4,000リエル。日本円と比べると100円=2,860リエル。うーん、ややこしい!笑 ややこしい事この上なしです。もちろん、電子決済もありますが、キャッシュではドルとリエルが入り混じって日常生活が送られていました。

リエルは新興国の貨幣のため非常に価値が不安定。それもあってか現金主義のトゥクトゥクのドライバーなどは紙幣の価値が安定したアメリカドルを好む傾向があります。

ただ、多くの店での支払いはドルの値段とリエルの値段が両方提示され、普通にリエルも使えました。猫も杓子もドルを好むわけではなく、実際は”キャッシュ派”の人たちがドルを選ぶ傾向にあるようでした。

1〜5ドル以下のお釣りはドルとリエルが混ざった状態で返ってくることがあります。これは1ドルより細かいお釣りをドルでは賄えないためです。

これは衝撃でした。言わば、1,000円以下は違う通貨を使う、もしくは1ドル札以下は円のコインを使う、みたいなもの。混ざった紙幣が財布をごちゃごちゃにしてしまいました。

そして困ったのがリエルが大量のお札として物理的に財布を圧迫することでした。100リエルからお札を刷っているので、次のような事態が起こります。

100リエル・・・10枚
1,000リエル・・・4枚
5,000リエル・・・3枚
10,000リエル・・3枚
50,000リエル・・・1枚

これで合計10万リエル。して、その価値はなんと約25ドル。日本円にして約3,800円。大量のお札が大金でない事実に脳がバグります。

リエルに使い道がないという話を聞きますが、その実は現地でリエルが歓迎されていないわけではなく、リエルでは足りない状況が多いということだと思います。

そして、困るのはリエルが財布に発生する経緯。そう、先ほど述べた通り細かいお釣りの時に召喚されます。つまり、安い物価のものをドルで買うたびに、リエルのお釣りが少しずつ増えていくのです。

1万円の感覚で1万リエル出したとて2.5ドル。物価が安いとはいえ、通貨価値の低いリエルは一定の額が揃わない限り使い道はありません。

したがって、使える程度のまとまった額になるよう、うまくお釣りを計算する必要があります。でないと使いづらい小額紙幣ばかりが財布に残ってしまうのです。

今回、痛感したのは混合通貨の大変さでした。自国では自国の通貨だけを使うという当たり前のことができないと、こんなにも不便なのかと思い知らされたのです。ある種のカルチャーショックでした。

もちろんドルが混在していたのは事前に知っていましたが、実際に体験すると何倍もややこしかったです。もし2つの貨幣が流通する国へ訪れる際は、お釣りを賢く積み立てるのも面白いかもしれません。

そして、それを難なく使いこなしている辺り、現地の方にとってはこれが当たり前なんだなぁと感じました。

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