ども、Kaiです。急に蒸し暑くなりましたね。日本の夏を2回飛ばした我が身は耐えられるのか・・・笑
さて、スピーキングができる人とはどういう人でしょうか。以前、僕の体験をもとにコツをまとめましたが、改めてできる人と考えるとどんな人を思い浮かべるでしょうか。
英検を持っている人? TOEICの高い人?
IELTSの高い人? 海外で働く人?
海外に住む人? 海外の大学に通う人?
英語で日常会話がこなせる人?
聞いた人の数だけイメージが分かれそうですね笑。求められる能力や資質を紹介しますが、皆さんはいくつ当てはまっているでしょうか。
・発音が良い
・スタンダードな英語を話す
・流暢に話し、文法的なエラーがほとんどない
・ネイティブスピーカーと大差ない
・大勢の前でも自信を持って話せる
・いつ正しいことを言うか弁えており、最も有効な方法で言葉にする
・ネイティブスピーカーとコミュニケーションが上手に取れる
・他の人から理解される
・さまざまな状況で効果的かつ明確に話せる
・状況に応じて母国語と英語の行き来ができる
・多方面の話題で流暢にはっきり話せる
(Goh & Burns, 2012, Ch3)
これらを満たしていれば、いわゆる「優れた第2言語話者」。皆さんこれらを身に付けられるよう努力していきましょう!では。
・・・いやいや、無理ゲー笑。
日本語でも網羅できないよ、と言いたくなりますね笑。ただ、それぞれの技能も1つ1つ組み解いていくことで、必要な訓練がわかってきます。ということで、今回は以下の2つについて話していきます。
- スピーキングのメカニズム
- スピーキングを構成する3つの要素
スピーキングのメカニズム
スピーチに至るまでのメカニズムは次の3つのプロセスの連動です。
・概念化:Conceptual Preparation
・形成:Formulation
・発話:Articulation

(Goh & Burns, 2012, Ch2)
スピーチが完成するための最初のステージは概念化。
長期記憶からそのトピック関する知識を、いかに紐付けるかという段階です。当然ながら知識量が多いほど選択肢が増えます。定量化、数値化できるわけではなく、あくまで本人の中にある背景知識です。
次のステージが形成。
概念化で紡がれたアイデアを、語彙や文法と結びつけるプロセスです。ここが学習者にとって最難関となるステージです。
最後が発話。
発話は文字通り、概念化・形成を経て確定した「話す内容」を口で表現するステージであり、フィジカルの領域です。
インプットを自身の知識と照らし合わせ、英語という出力を選択し、実際に発信する。これがスピーキングのメカニズムです。
話すことに関しては、これらをセルフモニタリングすることがとても大切。能力の高い学習者はこの処理が早いのです。
そして、ここで留意しておきたいのは馴染みのあるトピックかどうか。馴染みのないトピックに対し、上記のプロセスを会話レベルで高速に処理するのは非常に難しいためです。
また、適切な認知負荷も不可欠です。がかかり過ぎてオーバーヒートしてしまうと、途切れなく話すことがそもそも不可能なので、そういう場合は準備する時間などを設ける必要があります。
スピーキングを構成する3つの要素
第2言語のスピーキング能力は3つの側面で構成されています。それがコチラ。

さらに、これらを細分化したものがコチラ。

それぞれの構成要素を、これから少しずつ把握できていければと思います。
まとめ
いかがでしたか。スピーキングの仕組みを知ることで、「話す力」は鍛えられます。
まずは「自分にとって話しやすい話題」から練習してみましょう!次回は構成要素のひとつである言語と談話の知識について詳しく紹介します。では:)
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