【Writing #1】「英語で書ける人」とは誰か? まずはライティング力の正体を分解しよう

ども、Kaiです。スタイリッシュでシャープな英作文。洗練された英語の文章。そんなライティング能力が身に付いたら嬉しくないですか?!しかも、汎用性が高いとなれば、なおさら魅力ではないでしょうか。

ということで、今回から英検・IELTS・大学入試・留学準備など、英語で論理的に書ける力を伸ばしたい人へ向けてライティングについて書いていきます。。

そもそも皆さんにとって「ライティングができる人」とはどういった人でしょうか。

実は、これは思った以上に奥深い。哲学するわけではないのですが、ライティングを伸ばす上で必要なステップだと考えているので、今回は「ライティングができる人」を整理してみましょう。

スタイル面で強いタイプ
・語彙が豊富で表現が洗練されている人?
・カジュアル/フォーマルを使い分けられる人?

テストで評価されるタイプ
・IELTSで高得点を取れる人?
・英検でライティングの点数が高い人?

実践的に書けるタイプ
・アカデミックエッセイを書ける人?
・論理的に自分の意見を展開できる人?

ざっと思い浮かぶものだけでも沢山あります。では、ライティングを構成する要素はなんでしょうか。

語数?  文法?  語法?  
文章の構成?  アイデアの構成?  
視点の深さ?  読めるかどうか?

実は僕の結論としてはどの評価基準も”正しい”となります。というのもライティングは、読む人の評価軸に完成度が委ねられる技能だからです

伸び悩む学習者のライティングは、自分でできていると思っている以外の分野に不足がある場合が少なくありません。目的や文脈によって最良が変わるため、画一的に測ることは難しいのです。

つまり、皆さんの思い浮かべる「ライティングができる人」の大前提 ― それは“課題に沿っていること”と言えるのです。

英検の準1級のライティングで良い点を取りたいならば、準1級用の書き方を鍛えなければなりません。IELTSのライティングを伸ばすなら、それ用の書き方で取り組む必要があります。レポートと意見文の書き方は違います。

“求められた成果物を書ける人”

これこそが書ける人の正体です。ただし、評価基準を理解すれば書けるかというと、もちろんそうではありません。大前提を理解した上で、高度なライティングにはその質を決める要因が存在します。それを確認していきましょう。

ライティングを構成する要素は大きく3つであると考えています。

英語の表現力 … 文法・語彙に関わる「言語の質」
文章の構成力 … 論理展開・段落構成
話題への知識・思考力 … 内容の深さ・裏付ける説得力

どの要素が色濃いか、先ほどのできる人たちを割り振ってみると・・・

Kai
Kai

さっきの人たち↓

スタイル面で強いタイプ
・語彙が豊富で表現が洗練されている人
・カジュアル/フォーマルを使い分けられる人

テストで評価されるタイプ
・IELTSで高得点を取れる人
・英検でライティングの点数が高い人

実践的に書けるタイプ
・アカデミックエッセイを書ける人
・論理的に自分の意見を展開できる人

彼らは、英語の表現力が高く、一段と文章の構成がしっかりしており、話題が深くまで掘り下げられている、という強みでまとめられます。

今回は、”ライティングができる人”を考えてみました。思えばライティングだけは大学院で英語教育を学ぶ中でも異質の領域でした。というのも、他の3技能のような科学的メカニズムや、それを裏付ける文献に出会えなかったのです(僕の検索力不足もありますが…。)

一方で、僕自身は海外大学でのエッセイ、IELTS、英検などで安定して高い評価を得てきました。その経験からライティング力の向上は“実践に基づく再現性”こそが鍵なのではないかと考えています。

そこでこのシリーズでは文献ベースではなく評価された実践から導いた汎用性の高いライティング上達法を共有していきます。きっとお役に立つと思いますので、ぜひお付き合いください:)ではまた次回。

コメント

タイトルとURLをコピーしました